新品の服は着る前に洗うべき?はい、洗い方はこちら
新品の服を着る前に洗う理由、洗う回数、水温の目安、単独で洗うか似た色と洗うか、そして洗わなくていい服まで、洗濯表示に沿ったポイントをやさしくまとめて解説します。

新品の服は着る前に洗うべき?はい、少なくとも肌に直接触れるものは洗いましょう。Tシャツや下着から寝具まで同じです。正しく洗えば、新しい黒いTシャツが白いトップスをグレーに染めてしまうのも防げます。
新品の服を洗う理由は?
新品の服はきれいに見えても、工場、輸送、倉庫、そして試着室と、すでにいろいろな場所を経ています。そのため、ドイツの消費者団体や保健機関は、最初に着る前に洗うよう勧めています。理由は3つあります。
- 製造時の残り:多くの生地は、しわになりにくくしたり、柔らかく仕上げたりするために、工場で仕上げ加工が施されています。繊維に緩く付いているだけの分は、最初の洗濯で洗い流されます。
- 余分な染料:特に濃い色や鮮やかな色の服は、最初のうちは余分な染料が出ます。洗濯水や他の洗濯物に移るほか、摩擦や汗で肌にも付くことがあります。運動中や寝ているときに体にぴったり触れるものは、特に注意が必要です。
- 衛生面:下着や水着はすでに試着されているかもしれませんし、どの商品も多くの人の手を経ています。
新品の服から化学薬品のようなツンとしたにおいがする場合は、最初の洗濯が特に大切です。
パニックになる必要はありません。本当の繊維アレルギーはまれで、起きる場合も多くは特定の染料によるもので、特に化学繊維で見られます。濃い色の服は、薄い色の服より染料が多く含まれています。
新品の服は単独で洗うべき?
新品の服がすべて単独で洗濯機に入る必要はありません。落ち着いた色の新品は、着用済みの洗濯物とでも、次の似た色の洗濯に入れて大丈夫です。たとえば、新しい白いブラウスは白い洗濯物と、新しい紺色の作業ズボンはジーンズと一緒に洗います。
赤、黒、紺、ネオンカラー、濃い色のジーンズは、もっと慎重に。こうした新品は、最初の数回は単独か同じ色だけで洗い、白やパステルカラーとは絶対に一緒にしません。洗濯表示のほか、タグに「他のものと分けて洗う」や「色落ち・色移りに注意」といった注意書きがあるのは、染料が繊維にしっかり定着していないサインです。色移り防止シートは補助として役立ちますが、仕分けの代わりにはなりません。
濃い色の服で迷ったときは、手軽なテストが2つあります。こすりテストでは、裾の内側など目立たない部分を湿らせ、白い布で数秒こすります。水テストでは、その服を冷たい水に約30分つけます。布に色が付いたり、水に色が出たりしたら、テストで色が出なくなるまで、その服は薄い色のものとは一緒に洗いません。
新品の服は何回洗えばいい?
新品の服は、洗うのは1回で足りることが多いです。ドイツの消費者団体や保健機関は決まった回数を示していませんが、最初の洗濯がいちばん効果的で、緩く付いた染料の大部分がここで落ちます。
2回以上洗う価値があるのは、次のような場合です。
- 赤ちゃん用、または敏感肌やアレルギーのある人用の服のとき、
- 最初の洗濯のあとでも、こすりテストや水テストで色が出るとき、
- 最初の洗濯のあとでも、まだ化学薬品のようなツンとしたにおいがするとき。
洗濯で落ちるのは、緩く付いているものだけです。しわになりにくい加工や撥水加工のように意図された加工は、一部が生地に残ります。そのため、アイロンがけが楽なシャツは、たいていそのまま楽なままです。
新品の服は何℃で洗う?
新品の服は、洗濯表示で許される温度より高くしないで洗います。洗濯おけの記号(水を張ったおけのような形の記号)の中の数字が上限です。その範囲内では、次のとおりです。
- 鮮やかな色・濃い色:低めの温度、つまり30 °C以下で、裏返して洗います。
- ふだんの洗濯物:色物はたいてい20–30 °Cで、白物はたいてい40 °Cで汚れが落ちます。
- ウール・シルク・デリケート衣類:機種によって、ウールコース、おしゃれ着コース、シルク向けのコース、またはウール用洗剤を使った手洗い。洗濯槽には3分の1以下までしか入れません。
コース:どのコースが合うかも、洗濯表示でわかります。洗濯おけの下に線が1本なら弱い処理で、たとえばやさしいコースが合います。線が2本なら非常に弱い処理で、たとえばおしゃれ着コースやウールコースが合います。線がなければ通常のコースで洗えるので、新しいジーンズなら、合う色の洗濯にそのまま入れます。冷たい水と少ない動きは、鮮やかな色の色落ちや、綿の天竺(ふつうのTシャツに使われる伸びる生地)の縮みを抑えます。
見慣れない洗濯機:見慣れない洗濯機で合うコースが見つからないときは、洗濯機の表示に従い、色物向けのコースかやさしいコース(機種により名称が異なります)を選びます。温度を設定できる機種なら温度を自分で設定し、脱水は弱めにします。
洗剤:色物や濃い色には色物用洗剤を、白物にはおまかせ洗剤を使います。おまかせ洗剤は、色あせを早めます。新品の服はほとんど汚れていないので、軽い汚れ向けの量を、洗剤の表示にある使用量の目安に従って入れます。洗剤を増やしても、すすぎで落ちるわけではなく、むしろ生地に残りやすくなります。
ひと目でわかる
- 洗う回数
- たいてい1回
- 赤ちゃん・アレルギー
- 2回以上
- 新品の濃い色
- 白物と絶対洗わない
- 単独洗い
- 濃い色・鮮やかな色
新品の服の洗い方:手順ごとに
最初の洗濯で失敗しないよう、次の手順で進めます。
- 値札、クリップ、ピン、小さな乾燥剤の袋を取り除きます(袋はごみに出し、子どもの手に渡さないこと)。洗濯表示はできるだけ付けたままにします。チクチクして切り取る場合は、先に写真を撮っておきましょう。
- 洗濯表示を読みます。温度、コース、乾燥機の記号(丸の入った四角)を確認します。洗濯表示がない場合は、30 °C以下、やさしいコース、脱水は弱め、最初の数回は単独洗い、乾燥機は使いません。
- 色ごとに仕分けします。濃く染まったものは、似た色とだけ洗います。
- 裏返して、ファスナーを閉めます。
- コースは洗濯表示に従い、洗剤は軽い汚れ向けの量にして、柔軟剤は使いません。生地に残った柔軟剤が、敏感な肌を刺激することがあります。
- コースが終わったらすぐに取り出します。コインランドリーや共用の洗濯機を使うときや、洗濯機のタイマー予約を使うときは、アラームをセットしましょう。濡れた濃い色のものは、物干しスタンドの上でも、薄い色のものの上に置いたままにしないでください。
- 乾燥機は、洗濯表示で許されている場合だけ使い、表示がなければ使いません。綿の天竺は乾燥機で縮みやすく、ウールはフェルト化します。最初は自然乾燥がおすすめで、ニットは平干しにします。
新しい下着・寝具・タオル
新しい下着、靴下、水着、パジャマ、寝具は、長い時間肌に触れるので、使う前に必ず洗いましょう。新しいタオルも同じです。体にぴったりした濃い色のものは、こすりテストや水テストでまだ色が出るなら、2回目も洗います。
新しいスポーツウェアや化学繊維の機能性シャツは、低めの温度で、裏返し、柔軟剤なしで洗います。できればタオルとは分けましょう。マイクロファイバーのような細い化学繊維は、綿の糸くずを引き寄せて離さないからです。
タオルはタオルと、寝具は似た色の寝具と洗います。新しい濃い色のタオルは、白い寝具と一緒に洗わないでください。
洗わなくていい新品の服は?
新品の服がすべて洗濯に必要なわけではなく、このルールは主に肌に触れるものに当てはまります。洗濯表示が優先です。洗濯おけに×印があれば、家庭では洗いません。手洗いも不可です。その場合は、洗ったものを下に着ましょう。次のような例外は問題ありません。
- スーツ、ジャケット、コート:肌にほとんど触れず、裏地やシャツが間に入ります。風を通すだけで十分です。クリーニングは、汚れたときに洗濯表示の指示に従って行います。
- ウールのセーターとカーディガン:Tシャツの上に着るなら、たいてい風を通すだけで足ります。いっぽう、メリノのシャツやウールの下着は肌に触れます。洗濯表示に従って洗い、洗濯表示が許可していなければ乾燥機は使いません。
- レインジャケットと防護服:機能性ジャケット、反射ベスト、バイク用ウェアは、保護機能や撥水加工が長持ちするよう、メーカーの指示どおりにだけお手入れします。会社が支給した服なら、誰が洗うのか会社に聞いてください。
ネット注文、今日買った、共用の洗濯機
新品の服は、すぐに次の洗濯に入るとは限りません。よくあるケースは3つです。
ネットで注文:まず試着して決め、それから洗います。洗った商品は、お店の返品条件によっては、返品できないことがあります。
今日買って、今夜着る:いちばん簡単なのは、洗ったものを下に着ることです。洗える薄いものなら、手洗いもできます。冷たい水に少量の洗剤を入れ、よくすすぎ、濃い色のタオルで水気を押さえて干します。Tシャツなら夜までに乾くことが多いですが、ジーンズは乾きません。ふつうの洗濯の代わりにはなりません。
コインランドリーや共用の洗濯機:濃い色や鮮やかな色の1枚だけなら、最初の数回は洗面台で洗いましょう。水の色で、色が出るかどうかがわかります。始める前に、誰かが薄い色のものを洗濯槽に置き忘れていないか確認してください。
古着も着る前に洗うべき?
はい、肌に触れるものはすべて洗います。古着はたいてい何度も洗濯されているので、緩い染料も多くの加工も、すでに落ちています。それでも衛生面から洗います。迷うときは単独か、同じ色だけで洗います。未使用の古い在庫品は新品と同じに扱い、コートやニットなら風を通すだけで足りることが多いです。
洗濯表示がないときは、慎重な方法で。30 °C以下、やさしいコース、脱水は弱め、最初の数回は単独洗い、乾燥機は使いません。かび臭いにおいがするものは、香りでごまかさず、まず外の風に当てましょう。
新品の服を酢や塩で洗うといい?
ショート動画では、最初の洗濯で酢や塩を入れると色が長持ちする、とよく言われます。購入した服には当てはまりません。アメリカの大学の専門家によると、どちらも工業的に染められた色を後から定着させることはなく、効果が出るのは洗濯そのもののおかげです。
重要:塩素系漂白剤は、酢、クエン酸などの酸、トイレ用洗剤や水垢用洗剤、アンモニアと、決して混ぜないでください。有毒なガスが発生します(混ぜるな危険)。
よくある質問
新品の服を洗わずに着るとまずい?
たいていは何も起こりません。ただ、洗っていない服は色落ちしたり、敏感な肌を刺激してかゆくなったりすることがあります。すでに着てしまった場合は、そのままふつうに洗えば大丈夫です。
新品の服は短時間コースで洗っても大丈夫?
あまりおすすめできません。短時間コースは少量の洗濯物向けです。新しい下着、寝具、水着は、洗う時間が長い通常のコースで洗うのがおすすめです。いつも洗濯表示で許される範囲内で洗ってください。
新品の服は最初の洗濯で縮む?
縮むことがあります。特に、天竺のTシャツのような綿製品は縮みやすいです。冷たい水、やさしいコース、乾燥機ではなく自然乾燥にすると、縮むリスクを減らせます。
新品の服が薬品くさい。どうすればいい?
その服を洗い、洗ったあとに外の風に当てて干してください。香りでごまかしても解決しません。強いにおいは、たとえば虫を防ぐための処理の残りなど、薬剤が残っているサインのことがあります。2回洗ってもにおいが残る場合は、肌に着けないでください。赤ちゃんには一切着せないでください。


